日経平均が上がっているのは

日本株に詳しくない海外の新参ファンドが日本株を買い漁っているからです。バリュエーション(投資尺度)も設定せず、米国株式市場で潤った資金や中国株式市場から逃避された資金が日本の株式市場に流れ込んでいます。

インデックスファンドのベンチマーク指標として代表的な「MSCI ACWI(エムエスシーアイ オールカントリーワールドインデックス:先進国と新興国の大型株、中型株から構成される)」指数の、バブル期(1989年)の日本株のシェアは約44%でした。それが現在(2024年1月)の日本株のシェアはわずか5.6%です。

もし日本株が本当に世界で評価される株式市場になれば、日本株式の時価評価総額はもっと上がり、一部の経済評論家が唄う「日経平均10万円」も夢ではないのかもしれません。

しかしながら、現在の日本株はファンダメンタル(経済の基礎的条件)以上の買いが入っていて、過熱感が感じられます。

新参の海外勢の、急伸時の利益確定売りや運用ファンドの決算手じまいなどの急落には十分注意していきたいと思います。