新NISAは「株や債券」だけではない
NISAというと、どうしても株式や債券への投資というイメージがありますが、貴金属商品への投資も考えてもよいかもしれません。金(ゴールド)は2023年に史上最高値を付けました。また、ロシア・中国・インド・トルコなどの主要新興国でも金(ゴールド)の保有額は増えています。とくに中国人(個人)は、人民元への不安や不動産市況の悪化などにより、資産防衛のために金(ゴールド)を大量に購入しているというニュースが先日ありました。まだまだ金(ゴールド)の価格は上がっていくのではないでしょうか。一方でプラチナ(白金)は最近あまり相場は良くありませんが、EV自動車の材料などの産業用素材としては今後有望な商品と考えられています。
貴金属商品への投資にはいろいろな方法があります。
まずは、金地金や金貨(コイン)やアクセサリーなどを直接購入する現物購入です。現物を保有することになるのでいつでも換金が可能ですし、世界中どこへ行っても価値は変わりません。また為替の影響を受けることもありません(換金する国の通貨で売るので)。またアクセサリーだと身に着けることが出来ますので、自分の身に何かが起こった場合でも、財産ごと逃げることが出来ます。海外で良く腕や首にちゃらちゃらと貴金属のアクセサリーを身に着けている人がいますが、これは自分の財産を常に身に着けていつでも逃げられるようにしているためです。恰好をつけているわけではありません。高級腕時計などもその類ですね。
次は「純金積み立て」などを使う投資方法です。少額でコツコツと貴金属商品に投資することが出来ます。積立ですから時間分散効果も得られます。ただ現物(業者によっては一定の購入数量になれば現物商品で引き出すことが可能です ただ手数料が高いです)が手元にはないので、移動性、緊急換金性は低いです。
以上の二つの投資方法はNISAは使えませんが、NISAを使いたいのであればETF(上場投資信託)や投資信託で金やプラチナ・銀などへの投資が可能です。この場合は「つみたて投資枠」ではなく「成長投資枠」になります。信託報酬率は(税込)0.4%~ /年程度と、株式・債券のインデックスファンドや株式・債券のETFより高くなります。
以下、比較的信託報酬率が低いETFをご紹介します。
他に、SBI証券、松井証券では下記の投資信託を扱っています。
①SBI-SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)
ファンド方針 金現物価格の値動きと概ね同等の投資成果をめざします。
ファンドの概要はこちら 証券会社 株式会社SBI証券 松井証券株式会社
信託報酬 (税込)/年 0.1838%程度
ご注意)投資の最終判断は皆様ご自身の責任でお願いします。