#オルカン は全世界株式?

最近、新NISAで毎日のように紹介される投資信託”オルカン”。人気が凄いので、すでに購入されている方も大勢いるかもしれません。

皆さんは「交付目論見書」という言葉をご存じですか?

オルカンはオールカントリーの略で、全世界株式ファンドと呼ばれていますが、全世界の株式相場に満遍なく均等に投資を行っていると思っていませんか?

オルカンの投資先のほぼ3分の2(約63% 2024年1月末現在 以下同)は米国への投資です。それもアップルやマイクロソフト、エヌビディア、アマゾン、アルファベット(Google)、メタ(Facebook)といったテック企業への投資がメインとなっています。日本株式への投資割合はわずか5.6%、あと先進国・地域への投資は以下比率順にイギリス、フランス、カナダ、スイス、ドイツなど計23か国・地域となっています。また新興国へ投資もしていますが、わずか資産の10%程度です。インドを筆頭に計24ヵ国・地域へ投資をしています。

グラフ:三菱UFJアセットマネジメント eMaxis Slim 全世界株式ファンドの目論見書から抜粋

グラフを見てもわかる通り、”オルカン”はほぼ米国投資を中心とした投資信託です。それも投資対象銘柄はテック企業が中心なので、このセクター(分野)の株価が崩れると、あっという間に”オルカン”の価値も下がることがあります。決して全世界に満遍なく均等に投資しているのではないということは理解しておきましょう。

これらの情報は、冒頭に申し上げた「交付目論見書」に記載されています。

投資信託には必ず「交付目論見書」があります。これから投資信託を購入するときは、必ず「交付目論見書」を確認して、どのようなスタンスでどのようなところに投資をしているのかを確認しましょう。