ミセス・ワタナベは大丈夫か

2024年2月15日のドル円相場は、久しぶりに150円を超えました。

この150円を境に「ミセス・ワタナベ」と呼ばれる日本のFX個人投資家が「逆張り」のドル売り円買いを大量に入れているそうです。

逆張りとは、相場(チャート)の転換(逆方向に動くこと)を事前に予想して、先だって逆方向への注文を入れることです。機関投資家と呼ばれる法人は「順張り」(相場の流れにそのまま乗る)が基本です。

今でもドル高円安の流れは変わっていません。ただ日銀の利上げ観測や米国の利下げ観測で、日米の金利差が無くなり、円高方向へ動くのではと言われていますが、現状は日本の利上げも米国の利下げの雰囲気もちょっと萎んでいます。

このままいくと、ドル円はさらにドル高方向になる恐れもあります。そうすると「踏み上げ相場」になり、売り注文を入れているミセス・ワタナベは大きな損を被ることになります。

日銀の介入円買いという可能性もありますが、ミセス・ワタナベはとても不安定な状況にいるような気がします。