相続税の計算はまだ早いかもしれませんが・・・

今年から、マンションの相続税評価額を算出する計算方法が改正されました。もともとはお金持ちの「タワマン節税」を阻止するために国税庁が考えたものです。

タワマンは特にそうですが、一般のマンションもほとんどが相続税評価額が高くなります。もとは一戸建てに比べてマンションの評価額は安く見積もられていて、実勢価格の4割程度となっていました。

それが今回の計算方法の改正で、実勢価格の6割程度まで上がるとみられています。私の自宅はタワマンではありませんが、どうなるのかが気になり計算してみました。神奈川県川崎市にある74戸のマンションで築24年、6階建ての3階部分ですが、結果は現状の相続税評価額と比較して18%も高くることがわかりました。

計算が簡単にできる計算フォームを下に作ってみましたので、よろしければ試算してみてください。必要な情報は、マンションの築年数・総階数と所在階・マンションの敷地面積・専有面積・敷地権の割合(以上は登記簿謄本記載されています)、そして固定資産税計算書です。

相続税を考えるのはまだ早いかもしれませんが、相続税の計算には「基礎控除額」があり、3,000万円+法定相続人×600万円となります。総財産がこの基礎控除額を上回ると相続税がかかります。基礎控除額は、例えば奥様とお子様が二人でしたら、3,000万円+3人×600万円で4,800万円です。現在は約10人に一人が相続税を払っています。ご参考までに。

この記事を書いた人

山田ヒロ
山田ヒロファイナンシャルプランナー・終活アドバイザー
専門分野

ライフプラン、リタイアメントプランニング、金融資産運用、税金、相続、終活全般

主な資格

AFP、2級FP技能士、終活アドバイザー、認定ファシリティマネジャー(CFMJ)

略歴

大学卒業後、総合オフィス家具メーカーに入社後、法人営業、海外(ドイツ)駐在、国際業務、ECサイト運営、営業管理/企画、経営企画などを経験。現在は再雇用社員として勤務の傍ら、FP・終活アドバイザーとして活動中。