NISAネタでもうひとつ #NISA

NISAを早く利用しようとか、NISAの仕組みを詳しく説明しているサイトが多くなりました。でも結局NISAって何なの?って言う方に私なりの考えを述べます。あくまで個人的な考え方ですので、参考程度にお読みください。

NISAを一言でいうと、投資して儲かった分(運用益)は、NISA口座以外で運用していると20.315%の税金がかかるけど、NISA口座ならそれがゼロですよってことです。小数点以下の0.315%という数字は東日本大震災復興のための暫定の所得税です(2037年末まで)。

ですので、NISAを使えば必ず儲かるとか、損しないということではなく、運用益(儲け)に税金がかかるかかからないかの違いだけです。

別に厚生労働省が管轄するIDECOと呼ばれる仕組みで、投資した金額(掛け金と言います)分が所得控除という形で還付されるものがありますか、NISAにはありません。ちなみにNISAは金融庁の事業です。

投資運用という観点からNISAを考える場合、以下のようなことを少し考えてみてはいかがでしょうか。

NISAのつみたて投資枠に投資できる商品は、国が決めた投資信託しかない。それはつまりあなたの投資運用を国に管理されているということ。NISAではない課税口座で買える投資商品や株式などで、例えば年率20%の運用利回りがあったとして、税金を払っても最終的な利回りは、約16%になります。

一方で国が指定するNISAの積立投資枠の投資信託が、何らかの操作で10%の運用利回りに抑えて運用されていたら。こちらは税金はゼロですから、最終的な利回りは10%のままです。

国の指定する投資信託が本来20%の運用利回りを得られるところを10%に抑えていたとしたら。国民はNISAでない投資で得られた分16%との差額を国に持っていかれていることになります。

成長投資枠の方は、もう少し投資商品に幅がありますが、国はイメージ戦略でつみたて投資枠をメインに勧めています。

NISAは、決して儲けさせてくれるシステムではありません。銀行預金やタンス預金やシニアの退職金などを世の中に出させる仕組みです。

今日説明したことの可能性もちょっと考えた上で、投資に取り組んて頂きたいと思います。